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講義「子供主体の学習活動の展開」
 平成11年7月26日(月)            講義者:教科教育課                                                     指導主事 ○○○○
                                   記録者:学校経営課   パンダ
 
○ はじめに
 ・「子供主体の授業を…」と言われても、教師は「そんな時間はないよ」「教科書が終わらない」「入試に対応できない」等の悩みや不安を持ってしまう。
・子供を取り巻く環境(TV、ゲーム、親の姿)の変化により、子供が変わってきている。
・親が変わってきている。自分勝手な言い分ばかり言う親が増えている。
*しかし、こんな時だからこそ、「子供主体の学習活動」が必要である。
1 『教育研究 平成11年6月号 「自分さがし、自分づくりを語る」加藤諦三氏 』から
○心はコミュニケーションを通して育つ。
 ○ふれあいの中から、共通感覚が生まれる。
○子供が話しやすい環境を作る。
・ワシントン大統領が桜の木を切ったことを正直に言えたのは、正直に言える雰囲気をお父さんが   持っていたから。
○「自分づくり」とは、自分が信じられるようになるということ。
そのために教師はどのように関わっていけばよいか?
  ・子供がある行動をする時、その行動の理由を認めてあげる。  
  ・結果より過程を重視する。(努力を認めてあげる。)
*子供の様子をよく見ていく。→その子に何をしてやったらいいか分かる。
このようなスタンスが、教師としての「支援の基本」である。
2 なぜ、子供主体か
○思考力・表現力等の資質・能力を高めることが容易にできる。
 ○よりよく理解できるようになる。技能等が容易に身に付くようになる
3 どのようにすれば、子供主体になるか (算数科指導と生活科指導の実践例を挙げながらの説明)
(1) 子供が問題意識(「どうすればいいんだ。そうだ、こうすればいいんだ。」)を持って活動できる ようにする。
(2) 何度も試行錯誤(「今度は〜にしたら、〜だったよ。」)ができるようにする。
(3) 活動の過程で、振り返りと考え合いができるようにする。
《所感》
加藤諦三氏へのインタビューの内容や○○○小学校のTTを取り入れた算数科指導の実践、生活科「アサガオをそだてよう」の実践など具体的な例を挙げた、大変分かりやすい講義であった。加藤氏の言葉には、人間としての懐の深さを感じた。加藤氏の言葉を通して、○○先生は自分の思いを伝えて下さったのだと思った。「教師の受け止め方次第で、子供は確実に変わる。」「子供主体とは、子供の立場になって考えてあげることであり、特殊なことをするのではない。」という言葉が大変印象的であった。○○先生の子供に対する温かい愛情と教育にかける熱き情熱が伝わってくる思いがした。

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