道徳学習活動案
平成11年11月11日(木)
もどる 第5校時(13:30〜14:15)於:教室
6年1組 指導者 パンダ(担任)
○○○(教務)
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(授業の視点) |
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【授業改善の切り口】TTの導入、道徳ノートへの書く活動の取り入れ |
【手立ての見通し】TTによるきめ細かな支援を行い道徳ノートを活用すれば、一人一人が学習意欲を高め積極的に学習参加するとともに、たくさんの友達の意見に触れることができるので、道徳的な心情が高まるであろう。
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1 主題名 相手のために 〔2−(2) 思いやり・親切〕
出 典 (教育出版)『新版中学2年私たちの道』
2 主題設定の理由
(1) 学習指導要領における位置
本主題の中心価値は、「小学校学習指導要領 第3章 道徳の第5学年及び第6学年の内容」の2の(2)「だれに対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にする。」である。これは、第1学年及び第2学年の2の(2)「身近にいる幼い人や高齢者に温かい心で接し、親切にする。」や第3学年及び第4学年の2の(2)「相手のことを思いやり、親切にする。」から発展している。そして、今後は「中学校学習指導要領 第3章 道徳の内容」の2の(2)「温かい人間愛の精神を深め、他の人々に感謝と思いやりの心をもつようにする。」へと発展していく。
(2) ねらいとする価値
人は独りでは生きていけない。他と支え合うことにより生きている。支え合うとは、互いを思いやることである。相手の立場に立って考え、助け合うことである。そんな信頼関係に支えられながら生きている時、互いに心の温かさを感じ、共に生きる喜びを味わうことができる。そんな人生は、きっと明るく、夢や希望のある人生であり、充実した人生であろう。しかし、時に人は、相手のためにと言いながら、実際には、お節介ともとれるような軽率で表面的な親切をして、自己満足をしている場合がある。そんなお節介は、相手にとっては嬉しいどころか、迷惑な時もある。真に相手のことを思いやり、相手のためになるような親切をするということは、実際には難しいことである。ましてや自分自身を犠牲にしてまでも行う親切においてはなおさらのことである。
6年生は、精神的にも身体的にも大人の状態に近づき始めている時期である。大人への依存的態度も減少し、自律的態度が徐々に発達してきている。価値判断も自律的になりつつあり、高い理想を追い求めるようにもなっている。また、仲間意識が高まり、さまざまな活動を友達とともに行ったり、行動範囲が広がり、学校ではもちろんのこと、地域をはじめいろいろな場所で今まで以上にたくさんの人とのかかわりを持ったりするようになる。したがって、生活の中で、相手を思いやって行動しなければならない場面に遭遇することが多くあると思われる。その際に、本当に相手のためになるように考え、自分を犠牲にしてまでも親切な行いができるだろうか。
以上のように、この時期に「真に相手のためになる親切をしようとする」心情を高めることは、大変意義あることと考える。
「思いやり・親切」の関連価値としては、「希望・勇気、不撓不屈」「家族愛」「友情・信頼、助け合い」「誠実・明朗」「生命尊重」などが考えられる。
(3) 児童の実態 (男子20名、女子16名、計36名)
「思いやり・親切」に関してアンケートを行った結果、児童の意識に次のような傾向が見られた。
○ほとんどの児童が親切をした経験があり、親切をした時にはいいことをした満足感や人の役に立てた充実感を味わ っている。
○「恥ずかしい」「身の回りに困った人がいない」など、相手のことよりも自分の気持ちや立場を優先させてしまうような 理由で親切ができない児童もいる。
○親切や思いやりの行動の必要性を感じ、いつもそうしようと心がけている児童が多い。
児童の日常の学校生活の様子を見ると、素直で優しい気持ちの児童が多いことがうかがえる。もともとそのような資質を備えていることもあるが、今までの数々の経験によって、その道徳性が磨かれたということも言える。例を挙げれば、まず、昨年度から取り組んできているレインボー活動(1年から6年までの縦割り活動に教師が参加)を通して、異学年の児童に対する思いやりの気持ちが深まった。また、今年度になって6学年として1学期に取り組んできた総合単元「信じ、助け、磨き合う。それが友情!」の学習の中で多様な経験をすることで、互いに信頼し合い立場を考えて行動しようとしたり、男女仲よく協力して助け合っていこうとしたりする態度が身に付いてきている。さらに、2学期になって、総合単元「互いに思いやり、温かい気持ちで生活しよう」に取り組んできているが、その中で、例えば、運動会の練習を通して友達を認め助け合って競技することの大切さを体感してきた。修学旅行でのグループによるオリエンテーリングを通して互いの立場を思いやって協力する大切さを味わうことができた。また、音楽科の合奏の学習で、心を一つにして演奏した時に初めて美しい音が響き合うことを知ったりもした。そのような様々な経験を通して、児童は思いやりの心を深め、親切をする経験を重ねてきている。ただ、その親切が本当に相手のためを思って行った親切かといえば、そうとは限らないこともあると思われる。独りよがりの行為かもしれない。このように、真の思いやりや真の親切といった観点で本学級の児童を見た時、まだまだ至らないところがあると言えよう。しかし、感受性が強く、素直な心を持った児童が多いので、今まで自分が抱いていた思いやりの心や自分がしていた親切よりも道徳性の高いものに触れた時、自分の未熟さに気づくとともに、さらに高い価値に向かって努力しようとすることが期待できる。
以上のことから考えて、この機会に、「真に相手のためになる親切をしようとする」心情を高めることは意義あるものと考える。
(4) 内容項目の系統
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内 容 項 目 |
学年 |
主題(資料名) |
身近にいる幼い人や高齢者に温かい心で接し、親切にする。 (特に身近にいる幼い人や高齢者に目を向け、だれに対しても温かい心で接し親切にすることの大切さを指導する。)
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1年
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(
6月)わがままと親切(はしのうえのおおかみ) (11月)優しい子(よしくんのてがみ) (
1月)身近なお年寄り(ちえことおばあさん) |
2年
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(
9月)親切の花をさかせる(こころの花) (12月)親切なおこない(ぐみの木と小鳥) (
2月)しんせつ(雨の日のみちあんない) |
相手のことを思いやり、親切にする。(温かい心とともに、相手に対する思いやりの心を育てる。親切にするという行為も相手のことを考えたものになるよう指導する。)
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3年 |
(10月)思いやり(レフトレフト) (11月)本当の思いやり(タイム!) (
1月)困っている人に(おちていたきっぷ) |
4年
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(
9月)やさしく親切に(心の信号き) (12月)あたたかい心(デゴイチの汽てき) (
3月)こまった人の身になって(みんなでさがしたコンタクトレンズ) |
だれに対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にする。 (特に相手の立場に立つことを強調する。どのように対処することが相手のためになるのかをよく考えた親切な行動をしたり、思いやりや親切な心を、児童が接するすべての人に広げていったりすることができるよう指導する。)
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5年
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(
6月)親切な心(二さつのノート) (12月)親切な心(折り紙の花たば) (
2月)親切な心(母からのプレゼント) |
6年
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( 6月)本当の親切(ほっといて) (
9月)相手の立場に立って(心に通じた「どうぞ」の
ひとこと) (11月)相手のために(カーテンの向こう)【本時】 |
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(5) 資料について
イスラエルのある病院の一室で多くの重症患者が横たわっている。その病室には窓がたった一つしかなく、分厚いカーテンで閉ざされ、窓に一番近いヤコブ以外の者は外の様子を見ることができない。そんな重苦しい中でのたった一つの喜びであり希望であったものは、外の様子を伝えてくれるヤコブの話であった。しかし、「私」をはじめ患者たちは、ヤコブに対して次第にうらやみや憎しみの気持ちを抱いていく。そんな周りの人たちの心の動きを感じながら、しかも死を迎える寸前の苦痛の中でも、それらを乗り越えて、最後まで部屋の人たちの希望である話を伝えるヤコブ。しかしついに、ヤコブは死を迎える。ヤコブの死に対して、内心では、自分が外の様子を見られるベッドに移ることに喜びを感じた「私」。しかし、カーテンの向こうに「私」が見たものは、ただの冷たいレンガの壁だった。
こんな内容の資料である。児童は、「私」の気持ちに沿って読み進めて行き、「私」がヤコブに対して次第に憎しみの感情を抱いていくことに少なからず共感していくだろう。そして、最後の意外な事実に直面した時には、大きなショックを受けるとともに、ヤコブの行いの大きさやその行いを支えてきたヤコブの思いやり・優しさの深さにハッとさせられることと予想できる。
本資料は、読みとるのにやや難解な面もあるかもしれない。しかし、本学級の児童の実態を考慮に入れた時、十分に読み取り、それぞれに感じ取ることができるものと思われる。また、思いやりや親切についての道徳性が高まってきている児童に、さらに高い道徳性に触れさせることができる資料である。
以上のことから、本資料は、本学級の児童にとって適切なものと考える。
3 指導方針(同和教育にかかわる支援は◎とする。)
(1) 「触れる」の段階
・資料に関係する絵を掲示しながら、話の背景や状況、登場人物などを伝え、興味や関心を持たせるようにする。
(2) 「深める」の段階の前段
・場面を臨場感をもって理解させるように、範読する。(2人の指導者による役割読み)
・患者たちのつらい気持ちに共感させるとともに、そんな時だからこそヤコブの話にかける期待が大きかったことに気 づかせる。
・ヤコブに対する「私」の思いが変容していったことやそのように変容することが普通の人間では当たり前であることな どを押さえさせる。
・冷たいレンガのかべを見た時の「私」が受けた衝撃とヤコブに対する気持ちの変化に共感させる。
・ヤコブの強い意志や深い思いやりの心で支えられた親切に触れさせる。
◎一人一人の考えをより深く把握したり、発表した意見の内容を適切に板書したりするために、2人の指導者で役割 を分担する。
◎自分の考えを整理して発表しやすいように、道徳ノートを活用させる。
◎すべての児童が発言しやすいような受容的な雰囲気を作るよう心がける。
・児童が自他の考えを深め合えるような構造的な板書に心がける。
(3) 「深める」の段階の後段
・今までの自分や今の自分をよく見つめさせるとともに「私」に共感させながら手紙を書かせることにより、これからの 自分のよりよい姿を考えさせる。
・何人かに発表させることにより、自分より高い価値に触れさせる。
◎机間指導をしながら、児童の考えに対して共感したり発言を促したりする。
(4) 「まとめる」の段階
・歌「力を合わせれば」を学級全員で歌わせることによって、穏やかな雰囲気の中で学習を振り返らせながら、価値に 対する意識の継続を図る。
(5) その他
◎他の人の意見を真剣に聞くようにさせる。
4 事前・事後の指導について
本主題においては、「道徳の時間」の学習とそれ以外での学習がより有機的に結びつくように、以下のような総合単元 的な構成を考え、指導することとした。
(1) 総合単元名(テーマ) 「互いに思いやり、温かい気持ちで生活しよう」
(2) 総合単元的な指導構成図(詳細は、総合単元学習計画を参照)
段階 |
時期 |
道 徳 の 時 間 |
教 科 |
特別活動 |
日常活動 |
家庭・地域 |
触れ る
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9月
上旬 |
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体育
「水泳大会」 |
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学級活動
「修学旅行事前学習」 |
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帰りの会
「友達思いやりコーナー」 |
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家庭との連携
「道徳だよりの発行」 |
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9月中旬 |
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体育
「運動会練習」 |
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学校行事
「運動会結団式」 |
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家庭との連携
「学級だより」の発行 |
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社会
「徳川家光と江戸幕府」 |
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9月
下旬 |
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道徳「相手の立場に立って」2−(2) 思いやり・親切 <資料−「こころに通じた『どうぞ』のひとこと」
相手の立場に立って考え、親切な行動をしようとする心情を育てる。 |
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深める
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10月 上中旬 |
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社会
「明治時代」 |
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学校行事
「運動会」 |
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教室掲示
「友達思いやりコーナー」 |
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家庭との連携 「道徳だよりの発行」 |
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音楽
「音の重なりを楽しもう」 |
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朝の会
「思いやりアンケート」 |
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下旬 |
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学校行事
「修学旅行」 |
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11 月 上旬
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業前活動
「全校積み上げマラソン」 |
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図工
「絵画大会」 |
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業前活動
「レインボー活動」 |
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11月
中旬 |
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道徳「相手のために」2−(2) 思いやり・親切 <資料−「カーテンの向こう」>
独りよがりで自己満足な親切ではなく、真に相手のためになるような親切をしようとする心情を高める。 |
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広 げ る
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11月
下旬 |
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学級活動
「しらさぎの里ボランティア体験」 |
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家庭科
「調理の工夫をしよう」 |
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12月 上中 旬
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家庭との連携
「道徳だよりの発行」 |
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体育
「持久走大会」 |
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業前活動
「レインボー活動」 |
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学校行事
「人権主張大会」 |
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5 本時の学習活動
(1) ねらい
独りよがりで自己満足な親切ではなく、真に相手のためになる親切をしようとする心情を高める。
(2) 同和教育の視点
・さまざまな考えに触れるとともに互いに認め合うことにより、自分自身の道徳的価値が高めら れるようにする。
・二人の指導者が机間指導で得た児童の考えを情報交換し、意図的指名をする。
(3) 準備
(教師)資料「カーテンの向こう」 道徳ノート 絵 ポイントカード 歌詞プリント「力を合わせれば」 ギター
(児童)資料「カーテンの向こう」 道徳ノート 歌詞プリント「力を合わせれば」
(4) 展開
指導過程 |
学習活動と主な発問 |
予想される 児童の反応
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時 間
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支援及び留意点 ( は同和教育的配慮)
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基本発問 |
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中心発問 |
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補助発問や補助説明 |
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触れる
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1 「カーテンの向こう」と いう話を使って勉強してい くことを知る。話の背景や 状況、登場人物などを知る。 |
・どんな話だろう。
・暗い話だな。 ・「私」や「ヤコブ」はどん な人なんだろう。 ・病気だから、苦しいんだろ うな。(僕も病気をしたこ
とがあるから、少し分かる よ。)
・もっと詳しく話の内容を知 りたい。 |
2分
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・ポイントを押さえ、短い 時間で話す。 (パンダ) ・場面の状況が理解しやす いように、絵を掲示する。
(○○)
・興味や関心を持って資料 読みができる状況にある か、児童の表情などから 読みとる。
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・イスラエルのある病院の一 室 ・薄暗い部屋の中に重症患者 が何人かベッドを並べて寝 ている。 ・登場人物は「私」「ヤコブ」 とその他の何人か。
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深め る
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2 資料を読んで話し合う。
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・長いお話だな。 ・えーっ! 冷たいレンガの 壁…!
・ぼんやりとした目 ・ぼーっとした目 ・体全体の力もなく、輝きの ない目 ・病気でねたきりで、つらい から。 ・苦しいから。 ・何の楽しみもないから ・重い病気で治る見込みが ないから。 ・外の様子が分かるのでう れしいから。 ・病気が治る気がするから。 ・元気だった頃の自分が思 い出されるから。 ・家族のことが思い出せるか ら。
・うらやましい。 ・憎い。 ・死ねばいいのに。
・「にんまりと笑い…」 ・気持ちが高ぶって眠れな い … ・期待に胸が… ・みんなにどう思われよう と、話をしてあげることがみ んなのためだ。 ・少しでもみんなを元気づけ たい。 ・うそをつき通すことはつら いけど、これがみんなのた めなんだ。 ・深い思いやり
・苦しくても命のある限りみ んなに夢を与えるんだ。そ れが本当の優しさなんだ。 |
30分
(8)
(2)
(4)
(5)
(1)
(10)
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・役割読みによる範読 (パンダ、○○) ・一通り読み終わった後の 余韻を大切にしながら、 話し合いに入っていくよ うにする。 ・ほとんど治る見込みのな い重症患者たちのつらい 気持ちに共感させる。 ・内容を理解できない児童
に助言する。
・パンダが児童からの意見 を聞き、○○がポイント 押さえた板書をする。
・道徳ノートを使用させ、 自分の考えを整理し、発 表させる。ただし、中心発 問で十分に時間をかけて 考えさせたいので、(1) と(2)の発問に対しては手 短に書かせ発表させる。 ・ヤコブの話が、病室のみ んなにとって、せめても の救いだったことを押さ える。 ・ヤコブ(の話)に対して 抱いていた期待、夢、希 望、楽しみというプラス のイメージが、うらやみ、 憎しみなどのマイナスの イメージに変容していっ たことを押さえる。また、 そのように変容するのは 普通の人間では当たり 前のことであることを押さ える。 ・パンダが、「私」の心の 変容の順番にかかわら ず、自由に意見を発表 させ、○○が、児童の 発言を受けて切り返し の発問を加えながらポ イントカードを使ってま とめていく。
・みんなにどう思われよう とも、またどんなに苦しか ろうとも、うそを突き通し てみんなのために深い思 いやりを持って行動した ヤコブに気づいた「私」の 心の変容をとらえさせる。 ・支援表等を使い、児童の 考えを把握し、情報交換 した上で、意図的指名を する。 (パンダ、○○) |
・「うつろな目」とはどんな 目かな。 |
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・みんながうつろな目を天井 に向けているのはなぜだろ うか。 |
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(1) ヤコブの話は、「私」た
ちにとって、期待や夢や希 望であった。どうしてだろ
うか。 |
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(2)
ひとりだけ外の様子を見られるヤコブのことを「私」はどのように思うようになっていったか。 |
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・ヤコブが死んだ時、「私」 は、どんな様子だったかな。 |
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(3)
冷たいレンガのかべを見 た時、「私」は、ヤコブの どんな思いや気持ちに気づ いたでしょうか。 |
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3 自分を見つめる。 |
・ヤコブは本当に優しかった ね。君はその優しさが分か らなかったんだね。でも仕 方ないよ。僕だって同じだ ったと思う。今の君はどう しているの?ヤコブと同じ ようにみんなに話をしてあ げているのかな?僕だった ら、そんなことはできない かもしれない。でも、これ からは、いろいろな人に対 して、その人のためになる ような本当の親切を少しで もできるようにがんばりた いと思うよ。君もがんばっ てね。 ・人間を行動だけで見てはい けないんだな。行動の裏に ある気持ちも思いやれる人 間になっていこう。 ・あの子はあんなふうに思っ ているのか。 ・僕と同じ気持ちでいるんだ な。
・自分もこれからもっと思い やりの気持ちを持つように しよう。 |
10分
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・「思いやり、親切」に関 しては児童と近い道徳性 を持っていると思われる 「私」に共感させながら、 今までの自分、今の自分 を素直に振り返らせる。 ・これからの自分の姿を考 えさせる。 ・今の自分を反省しながら も、少しでも高い価値に 近づこうと努力するような 気持ちが込められた手紙 があったら、意図的指名 により発表させる。
・多様な考え方や自分より 高い価値に触れさせる。
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今の自分は本当に相手のことを考えて、親切にできるだろうか。今までの自分を振り返ったり、今の自分に照らし合わせたりしながら、窓ぎわのベッドに寝ている今の「私」に手紙を書いてみよう。
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4 発表を聞く。
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まとめる
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5 歌「力を合わせれば」を 歌う。
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・本当に相手のことを考えて 親切にすることが大切なん だな。 ・真の思いやりや親切は、さ りげない優しさの中にもあ るんだ。相手のためになる ことを相手の身になって考 えてあげることなんだ。 ・いろいろな人に優しくでき るような人になろう。 ・みんなが思いやりの気持ち をもって、力を合わせてい けば、何でもできるんだ。
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3分
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・価値に対する意識の継 続を図る。 ・歌を歌うことで、児童の 心を和らげ、穏やかな気 持ちで本時の学習を回 想させる。 ・ギター(パンダ)
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(5) 評価の観点
自分を見つめたり、他の多様な価値観に触れたりすることを通して、より高い価値へ意識を向けることができたか。
6 板書計画
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冷たい 夢
期待 レンガのかべ 希望
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病室の絵
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カ |
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・ ・本元当気のづやけさたし い さ ・・み深んいな思のい た
や
めり |
う | |
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そ
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うらやましい
|
テ ヤコブ ン
の
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にくい |
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楽しみがない |
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苦しい |
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つらい |
向 私 こ
う |
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死ね
ば・・ |
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に ん ま笑りいと |
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7 資料
「カーテンの向こう」
8 その他
(1) 歌「力を合わせれば」
(2) 道徳ノート