誉めるだけでは・・・    もどる

 子どもは、誉めて育てることが大切である。誉められれば、嬉しいものであるしやる気が出るものであるから。これは、子どもだけではなく、大人だって同じことであろう。
 しかし、ここで勘違いをしてはいけない。「誉めて育てる」というのが変に流行したためか、最近の親や教師は、「叱る」ということをしなくなってしまっているのではないだろうか。「叱る」ということに臆病になっているのではないだろうか。
 子どもは、成長過程にあるのである。人間は誰も完璧なものはいないけれでも、子どもは、大人に比べれば、やはり不完全であり、間違いをするものである。また、悪いこともするものなのである。
 その時に、よい意味で「叱って」あげることが大切なのである。子ども達の方も、「叱って」もらうことを待っているものである。子どもは、大人に比べると、素直であり、まだまだ自分をなおすことができる柔軟性のある存在である。こんな時に、上手に「誉めたり」「叱ったり」してあげることが、健やかな成長のために、必要不可欠なものと考える。
 叱るときには、ただ感情だけでするのではなく、その子のことや将来的なことなどを本気で考え、深い愛情でもって叱るようにすれば、子どもには必ずや伝わるものと思う。
 私は、「叱り」を励行したいし、自分はそんな気持ちで子ども達に接していきたい。子ども達にとって、ある意味では厳しい先生でよいではないかと、思っている。いつまでも本気で「叱れる」教師でありたい。

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