“集中して聞き、表現できる子”   もどる

 今は集中して人の話を聞けない子が、昔にくらべると多くいる。普段の生活の中で情報が氾濫していたり、落ち着きのない生活が続いていたりするせいであろうか。人の話を集中して聞けない子は、大事なことをしっかりと身に付けることができないし、誤った情報や断片的な情報を取り入れてしまい、次の行動に支障をきたしてしまうことがままある。正直言って我がクラスにもそんな子が何人か見受けられる。最高学年を目前にした今は、特にその度に厳しく注意している。私が話をしている時や友達が意見を言っている時に、平気でおしゃべりをしたり手悪さをしたりしている子は、やはり直してあげなければならないのである。 人の話を聞けない子は、いざ自分が話さねばならない大切な場面では、尻込みをしてしまい、上手に表現できないのである。そんなことでは、将来を生きぬく真の力は育たないであろう。
 9年後の成人式に臨む子ども達が、この数年来の悪習となってしまった馬鹿な行為をしないように願いたいものである。今を大切にしなければ、将来はないのである。