“素直に反省できる子”   もどる

 人はだれでも失敗をする。人に迷惑をかけてしまうほどの過ちをすることがある。しかし、その後の反省をいかにするかで、その後の生活態度を、ひいては人生までも大きく変えてしまうものである。
 先日、下校時に友達とのトラブルがもとで玄関の扉のガラスを割ってしまった子がいた。その時、多くの先生方に片付けなどをしていただいた。けが人が出なかったことが不幸中の幸いであった。担任として当事者の子ども達とともに先生方にお詫びをした。校長先生、教頭先生ともに不在であったので、翌朝子ども達とともに教頭先生に報告に行った。その時、ある1人の子が「今回のことについては、すべて私が悪いのです。他の子には責任はありません。すみませんでした。」と反省の表情できっぱりと言った。した行為は悪かったが、この潔い態度はとても立派であった。教頭先生からも「けががなくて良かったね。今度からは気をつけようね。」と温かく指導されるだけであった。後で連絡帳を見て、前夜家族でよく話し合ったことが分かった。ご両親からも謝罪の言葉が述べられてあった。電話をかけた際にも、「本当に申し訳ありませんでした。家で弁償いたします。」との言葉まで聞くことができた。この子は、今回のことをきっかけに素晴らしい勉強ができ、今後ますます成長していくことが確信できた。この子が潔く素直に反省できたのも、素晴らしいご両親の支えがあったことを再確認できた。「反省できる親には、反省できる子が育つ」ことを改めて感じた。