“「ありがとう」と言える子” もどる
「ありがとう」という言葉は、形容詞「有り難い」の連用形「有り難く」のウ音便として生まれた言葉である。つまり、本来ありそうもない出来事に対して、驚くとともに感謝の気持ちを抱く意味があるのだと思う。しかし、あらゆることを不自由なく与えられる現代人は、ありがたみを感じる感覚が麻痺してきているのかもしれない。
子ども達の日常生活を見ていると、周りの人への感謝の言葉「ありがとう」を素直に言える子は、少なくなっている。だからこそ、ちょっとしたことにも自然に「ありがとう」と言える子に出会えたとき、とても嬉しくなる。その子のことが実に可愛くも思えるのである。
子どもも大人も、周りの人や様々な出来事に対して、心から感謝の気持ちを持って、「ありがとう」と言える人になりたいものである。そして、みんなの心が感謝の絆で結ばれてほしいと強く思う今日この頃である。