平成12年 8月25日 11時15分 〜 12時20分
13時20分 〜 15時00分
講義・演習「教材のプレゼンテーション」
発表「教材のプレゼンテーション」
講師:岡山市教育委員会 学校教育部
指導課 指導主任 青木 将
(研修内容)
<講義>
○「プレゼンテーション」とは、日常的に行われている表現活動そのものである。例−口で。紙で。OHPで。・・・・。そんな中で、最近コンピュータを活用したプレゼンテーションが出てきて、脚光を浴びてきている。
○「何のためにプレゼンをするのか」といった目的が大事であり、それに応じたプレゼンテーションの方法を考えることが必要である。
○プレゼンをする際に大切なこと
@伝えたいことをサポートするものだという認識を持つこと
・プレゼンをすることが目的ではない。…他の方法はないか考えることも大切。
・見たいものは何か、何を見せるか。…聞き手のことを考える。
Aわかりやすさとはどんなことか考えること
・一方的ではなく、相手にも考えさせているか。
・効果的に資料や機器を利用しているか。
・聞き手の反応を見ながら行っているか。
・時間配分はどうだったか。
B考える時間を与えること
・書いたことは話すようにする。
C組み合わせなどを工夫すること
・文字、グラフ、表、図、絵
・感覚に従う(時間、左右上下)
・タイトルを付ける。
・箇条書き、文字の大きさ、文字数
D演技、演出をすること
E時間を守ること
F前もって練習をしておくこと
・下見、試写(明るさ、位置、操作)
G当日コンピュータが使えなかったときのために、他の方法(OHP、印刷資料など)も 用意しておくこと
○プレゼンテーションソフトを使ったときの
@利点… ・統一性 ・編集(思考の整理) ・作成スピード
A欠点… ・機能におぼれる ・目立ちすぎる背景 ・多色 ・さまざまなフォント
・意味のないイラスト ・ワンパターン(どこかで見た)
*よく考えながらつくることが必要である。
<演習>
○プレゼンテーションソフト「Power
Point」を使用し、各研修員で作成することになった。題は「お国自慢」ということで、自分の出身の都道府県の自慢をプレゼンテーションすることになった。それぞれが2,3ページを担当し、あとで一つにつなげたものにしようということで作成が始まった。
○私は群馬県の紹介なので、「かかあ天下と空っ風」といったところから、豊かな自然に恵まれ、人情味も豊かな土地柄であることを紹介するようなプレゼンテーションを作成した。
<発表>
1番の北海道の○○先生を皮切りに、全国各地から見えた49人の先生方の発表があった。それぞれに工夫を凝らしたプレゼンテーションになっていた。「Power
Point」については、私は研究発表会等で使用してみたことがあるが、各先生方の作品を見ていて、こんな使い方もあるんだと初めて気づくような機能もあった。
プレゼンテーションソフトで作成した内容も大事であるが、それ以上にそれを使った巧みな話術や聞き手を巻き込むような雰囲気作りなどが大変大切であることが改めて認識することができた。
(所感)
コンピュータやインターネットを利用する際にもそうであるように、プレゼンテーションを行う際にもやはり大切なことは、その目的をしっかりと押さえておくことであるということが認識できた。講師の先生の実践に基づいた説得力のある講義だったので、プレゼンの利点や陥りやすい欠点、作る際の諸注意などがよく理解できた。
プレゼンテーションソフトを使って実際に作ったことは、大変楽しかった。時間的に短かったので、少々焦ったが何とか作り上げられた。また、それぞれの先生方の発表を見聞きしたことは、とても参考になった。長時間に渡った発表会であったが、時間の長さを全く感じないほどの有意義な時間であった。その中で、それぞれの先生方のアイデアや発表の仕方などに感銘を受けた。ソフトの工夫だけではなく、発表者の人間性なども大変大切な部分であることが再認識できた。