平成12年 8月22日 13時20分 〜 14時50分
講義「情報倫理とプライバシー」
講師:茨城県つくば市立並木小学校教諭
毛利 靖
(研修内容)
○ホームページの作成基準
@何のために作るのか(作りたいのか。わかってほしいのか。)← 一番大事
*〔目的〕
・本校の特色を紹介し、理解を得る。
・生徒の学習成果や活動を紹介する。
A公開の目的がはっきりしている。
↓
・児童の名前は? … 名前だけ、イニシャル
・児童の写真 … そんな必要はない。
・誰が作るの? … 児童の学習成果
○ホームページ開設・保護者への説明
@インターネット犯罪の報道のため、漠然とだが怖いものと思いこんでいる。
↓
*いかに安心させるか … プライバシーの保護の約束
*教育での必要性 … 楽しく意義のあるものと説明
○個人情報保護条例
・各自治体が、個人の情報を保護するために作ったもの。インターネット普及前に作られているため、インターネットにも拡大適応され、ホームページそのものを禁止したり、学校のコンピュータをインターネットに接続することを禁止したりしている自治体もある。
*教育の中での効果や安全性を説明していくしかない。
○ホームページでの著作権
@児童の作品…本人の著作権。「素晴らしいので載せてもいい?」←了解を得る。
A写真…肖像権。必要以上に載せる理由がない。*もう一度何のために作るのか考える。
B出版物、ネット上の画像…著作権法違反
C自分の著作権の主張をすることの重要性
○情報通信のマナー
@相手が見えないだけに攻撃しやすい。
A解決できないでエスカレートしやすい。
B著作権を侵害しやすい。
○有害情報とその対処
・教育有害情報…ゲーム、アダルト、ダイヤルQ2、ねずみ講など無数
↓
*児童に対して「利用目的を正確に」・モラルの指導・教育リンク等の利用・フィルタ リングソフトの利用
○情報通信やセキュリティの確保
・コンピュータウィルス…メール、ゲームなどのダウンロード等により感染。
*不要なダウンロードをしない。
・wwwセキュリティ…自動ダウンロードで、ダイヤルQ2接続で高額料金請求。
*警告通報設定。
・ネットワークセキュリティ…ハッカーなど侵入。
*個人情報は、ネットワークにつながない。
(所感)
実際に小学校現場で情報教育に取り組んでいる先生なので、現実味を帯びた話であり、大変説得力があった。情報教育の光と影の部分が具体的に理解できた。特に影の部分の怖さが改めて分かるとともに、そういうことに対する知識をしっかりと持った上で、児童への指導や保護者への説明などを行っていくことが大変重要であると思った。