平成12年 8月17日              13時10分 〜 14時50分
          講義「初等教育における情報教育」(衛星通信活用研修)
          講師:文部省初等中等教育局
                 中学校課高等学校課教科調査官
                                   中村 一夫
                        茨城県つくば市立並木小学校教諭
                                    毛利  靖
(研修内容)                             
○体系的な情報教育の実施に向けて、「情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議」で、「情報教育の目標」と「体系的な情報教育」が示された。
○情報教育の目標の3つの観点は、「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」である。
○小学校では、主に「情報活用の実践力」を身につけさせる。
○コンピュータやインターネットを使うだけでよいのではない。大切なことは、子ども達がどんな思いで、どんな活動をしてきたか、である。
○「総合的な学習の時間」と情報教育−情報を単独のテーマにする必要はない。どのようなテーマであれ、情報活用は必要。コンピュータやインターネットを適切な場面で使う。
○情報機器の操作が活動の中心ではない。自ら学び、自ら考える力の育成が大切である。
○活動にともなう情報の価値やプライバシーに関する注意が必要である。
○情報を活用する際には、その情報を持っている人との関係を大事にし、相手に失礼のないようにすることが大切である。こういうことを踏まえて、児童生徒に指導をする必要がある。
○新学習指導要領総則5の2(9)でも示されているとおり、学校図書館の重要性が叫ばれている。情報教育も学校図書館も、「情報」が中核となっている。これからは、学校図書館と情報教育の連携が必要となってくる。
○学校図書館は、学習・情報センターとしての役割を持ってくる。
○情報教育に関する教員研修−(研修の体系)国…都道府県等の指導者の養成 都道府県等…学校のリーダーの養成 学校…校内研修
○著作権については、ただ面倒くさいものととらえるのではなく、自分の著作権も守られている大切なものであるということを指導していくことが大切。
○インターネットは、有害情報等、影の部分があるが、どんな時に使うのがよいのか考えさせたりして、子ども達の意識を高めることが大事。そして、このことについては学校だけではなく家庭との連携を図っていくことが必要となってくる。
(所感)
 初等教育において情報教育を実施する上での重要な点、教師の心構え、注意する点などをはじめ、「総合的な学習の時間」や「学校図書館」との関連などを学ぶことができた。 これからの教育の中における情報教育の重要性や奥深さを改めて感じることができた。自分自身、さらなる勉強をする必要性を感じた。 
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