提案者の1人であることの自覚   もどる


 どの学校にも職員会議なるものがあると思う。それは、校内の様々な活動に関わることについて職員一同で話し合い、共通理解を図っていく機関である。
 その職員会議での話し合いがスムーズに進められるために、事前にその活動の主担当が企画をして提案することとなるが、普通の場合はその提案を事前に練るために、運営委員会(企画委員会などと呼ぶところもある)が開かれる。即ち、職員会議の準備機関のようなものが開催される。
 その運営委員会への参加者は、学校によって様々であるが、普通、校長をはじめ教頭、教務主任、研修主任、各学年主任、専科教員、企画提案者等であろう。
 例えば、運動会の実施計画について体育主任(体育部)から提案される。それを運営委員会で練り上げることとなる。そして、練り上げられた提案を職員会議にかけることとなる。したがって、練り上げられた提案は、既にその時点では、体育主任(体育部)からだけのものではなく、運営委員会全体としての提案となるわけである。だから、職員会議で体育主任が提案をする形を取っていたとしても、それは運営委員会を代表して提案しているとことを認識するべきである。
 しかしながら、そういう認識(常識であるのだが)を持っていない人が運営委員の中に存在すると、話し合いがややこしくなることがある。どういうことかというと、運営委員会で提案を練り上げた一員にも関わらず、職員会議になったとき、全く正反対の意見を言う人がいるということである。こういう職員がたくさんいる学校はなかなかまとまらず、教育活動が正常に進められないことが多い。こんな学校では運営委員会の存在の意味が全く無くなることになる。
 しかし、案外、このように話し合いのルールを分かっていない教員というものは多いものである。運営委員の一員であるから、それは即ち学校の推進力の中核になるべき人であるのだが・・・。そんな重要な人が常識を持っていないような学校の将来は知れたものである。

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