職員室は学校の顔      もどる

 職員室に入ったときの雰囲気で、その学校の様子がおよそ分かるものだ。しっとりとして温かい雰囲気だと、子ども達もそうであり、学校全体が前向きで思いやりにあふれる学校である。それは、当然といえば当然のことである。なぜなら、それは、職員室の雰囲気というのは、その学校を運営する校長をはじめ職員全体が作りだしているものであり、その職員が子ども達を育てているからである。だから、活気にあふれ、気配りの行き届いた職員室であれば、やはりそんな子ども達が育てられ、家庭や地域から信頼される学校へと成長していく。
 逆に、常に殺伐としていたり騒々しかったりして、気配りの気の字もないような職員室であれば、やはりそんな子どもが育てられてしまう。思いやりがなく、品もなく、がさつなだけの子どもが育ってしまう。そんな子ども達が育っているような学校には、当然のごとく、信頼などは寄せられない。
 教師は、責任のある立場にある。子ども達の将来さえも負っているのだから。だからこそ、今一度、自分の学校の職員室はどうであるか、見直した方がよいだろう。職員室は学校の顔であり、子供たちを作る源である。しかし、そのためには、1人や2人の教師だけではどうすることもできない。組織体としての教師集団が、共通理解の上に立って、正常な職員室作りに努力することが大切である。  
                                  2001年12月26日(水)

もどる