平成6年11月28日(月)第4校時
4年1組 指導者 パンダ
1 議題名 「学級新聞を作ろう」
2 議題が設定され、学級会が開かれるまでの経過
@〜11月10日(木)昼まで……議題案の募集
A 11月11日(金)朝の会……学級全員で、議題の決定
B 11月14日(月)放課後……計画委員会開催(学級会の進め方を考える。)
(出席者…計画委員、提案者、教師)
C 11月26日(土)帰りの会…議長より、学級会の進め方の予告
3 児童の実態
本学級は、男子18名、女子16名、計34名からなり、全体的に明るく 元気がよいがやや落ち着きに欠ける。また、特に男子の中には精神的に幼く 個性の強い児童が多いためか、些細なことで衝突し合ってしまうことが度々 ある。
今までの学級活動における様子では、話し合い活動においては、比較的活 発に意見交換をすることが多かった。しかし、話し合いの焦点を絞り込めず 脱線してしまうようなことがあったり、話し合いに十分に参加できない児童 がいたりしたこともあった。また、集会活動においては、実行委員を中心に 計画や実践ができた。しかし、やや勝負にこだわる児童が数名いたことによ り、衝突する場面がみられた。
以下、児童の実態にもかかわると思われるいくつかの資料を記述する。
○今までに取り上げた議題
・「バスケットボール大会かカラーバット野球大会をしよう」→集会実施 ・「ドッジボール大会をしよう」
・「よびすてをしないようにしよう」
・「お楽しみ会をしよう」 など ○計画委員会の設置
学級活動(特に話し合い活動)を盛んにするために、その準備機関とし ての計画委員会を設置してきている。
@主な活動内容
・議題案を整理する。
・学級会のための資料を作る。
・話し合いを予想し、進め方を考える。 など
A計画委員の構成、順番、係など
計画委員は、議長(1名)、副議長(1名)、黒板書記(1名)、ノ ート書記(1名)、整理・連絡(2〜3名)の6〜7名ずつの5班編成 とし、1回交替の輪番制としている。(ただし、同じ議題で続けて話し 合った方が良い場合には同じ計画委員が議長団を務めるなど臨機応変に している。)
・議長(1名) …計画委員会や学級会などを中心になって進める。 ・副議長(1名) …議長を助ける。時には議長の代わりをする。
・黒板書記(1名)…決まったことなどを黒板に書く。
・ノート書記 (1名) …決まったことなどをノートに書く。
・整理連絡 (2〜3名) …・朝の会や帰りの会で出されたり、提案ポストに 入れられたりした議題案(提案)を整理して、 黒板に書く。
・必要なことを連絡しポスターを作ったりする。
|
班 |
メ ン バ ー |
1
係 |
新井
副議長 |
大野
ノート書記 |
坂本
整理連絡 |
下出
整理連絡 |
松田
整理連絡 |
細野
黒板書記 |
山崎
議長 |
2 |
井艸 |
金澤 |
清水 |
高津 |
松本こ |
堀澤 |
山中 |
3 |
小野里 |
神戸 |
塚越 |
武正 |
松本ゆ |
牧内 |
吉村 |
4 |
久保 |
黒澤 |
長谷川 |
中島 |
三沢 |
松原 |
|
5
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小林
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櫻澤
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堀口
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萩原
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宮下
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宮沢
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越澤
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B具体的な活動の流れ
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提案
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曜日 |
時 間 |
活動すること |
する係 |
木
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朝の会
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提案のしめきりの予告
(金曜日の1時まで) |
整理連絡
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a |
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計画委員会
|
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金
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昼休み
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議題案の整理、けいじ
(ふさわしくない議題案は分けて書く) |
整理連絡
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a |
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学級会
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月
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朝の会 |
議題の決定(学級全員で決める。) |
議長、副議長 |
昼休み |
返事カードを作り、届ける |
計画委員全員 |
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火
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放課後
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計画委員会(学級会の進め方を考える。)
*学級会ノート作成・印刷 |
計画委員全員
提案者、先生 |
水 |
予 備 日 |
木 |
帰りの会 |
学級会の進め方の予告(クラスのみんなに) |
議長 |
金
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第5校時
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学 級 会
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議長、副議長
黒板書記、ノート書記
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4 指導の方針及び活動への支援
@事前(学年当初からのものも含む)
自主的に話し合い活動が行えるように、
○学級会の進め方の学習を行った。
○話し合いの進め方や発言の仕方のマニュアルを作り、議長団やその他 の児童の不安感を解消しスムーズに話し合いができるように努めた。 ○話し合い活動(学級会)の年間計画を作成し配布することによって、 児童が先を見通して活動できるようにした。
○曜日ごとの活動計画表を教室内に掲示することによって、活動の習慣 化に努めてきた。
○議長団(計画委員)を輪番制にし、一人一人に役割を与えて経験させ てきた。 ○提案の呼びかけのポスターを掲示したり提案ポストを設置したりする ことにより、一人一人が自由に提案できるような雰囲気づくりに努め てきた。
○提案されたすべての議題案に対して「返事カード」を届けるように させ、児童一人一人の学級への所属意識が高まるようにしてきた。
○話し合いの進め方などを記述した「学級会ノート」を計画委員に作成さ せ、学級全員に配布させることにより、事前に一人一人が自分なりの考 えを持って学級会に臨めるようにする。
A本時
○司会のルール、技術等については、細かい指示はできるだけ控えたい。 ○議長団の児童の判断が未熟な面では、その都度助言をしたい。(話し合 いのメンバーの一人として、発言をしたい。)
○意見交換の場面では、児童の発言を尊重し助言をできるだけ控えたい。 (ただし、話し合いの焦点がずれた場合などには、軌道修正をするべく 発言をしたい。)
○副議長に発言回数を記録させ、できるだけ多くの児童を公平に指名させ たい。
○少数意見を無視しないで、公平に扱わせたい。
○他人が発表している時は、静かに聞くようにさせる。
○今話し合っていることが明確になるように、ポイントカードを使用させ る。
○終末の「先生の話」では、
・「学級新聞」を作成するように決まったら、その決定に対して賞賛を 与えるとともに、今後の活動が活発に行えるように励ましの言葉をか けたい。 ・計画委員に対して、本時はもちろん今までの労をねぎらうような言葉 をかけたい。
B事後
・意識の継続を図るために、計画委員に決まったことを掲示するよう助言 したい。
・「学級新聞」の作成活動が活発に行えるよう、適時賞賛や励ましの言葉 をかけたい。
5 本時の活動
@ ねらい
友達の意見を大切にしながら、お互いに協力して話し合いを進めるこ とができる。
A 準 備
・学級会ノート(ノート書記用、全児童用)・話し合いのマニュアルプ リント(「学級会の司会進行の仕方」「学級会での発言の仕方」) ・小黒板・ポイントカード(黒板書記用)・発言記録表(副議長用)
B 展 開
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予想される児童の活動 |
時間 |
教 師 の 支 援 |
○開会(副議長)
@議題の確認
A提案理由の説明(提案者)
B提案者への質問 |
↑
5分
↓ |
・議長団が判断に困っている場合に
は、一人の発言者として助言を与
える。
・話し合いの焦点がずれてきた場合
には、軌道修正するような助言を
与える。(発言の形で)
・児童全員に対する賞賛や励まし、
そして計画委員に対する労をねぎ
らう言葉などをかける。
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C作るかどうか |
5分 |
Dどういうことを書くか
(どういうものに書くか)
E書く人を決める |
↑
20分
↓ |
F書く順番を決める
G発行する日を決める
Hその他 |
↑
10分
↓ |
Iまとめ(議長、副議長)
J先生の話
○閉会(副議長)
|
↑
5分
↓
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C 評価の観点
○協力して話し合いが進められたか。
○実践活動「学級新聞作り」に対して意欲的な態度になれたか。